12345678910111213141516171819202122232425262728293031
-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 |
2008-01-11 (Fri)
<登場人物>
・マニューラ♂バルサ
・デンリュウ♀竜輝

10年前、二人の出会いの物語。

=追記からどうぞ

 
これは10年前のお話。

バルサは物心ついた時から盗賊団の仲間だった。
孤児だったバルサを拾ってくれたその盗賊団は、氷タイプ中心のファミリー、「アイスロッドファミリー」。
規模は小さいものの、素早さや勘の良さは有名で周りからも一目置かれるほどであった。
バルサにはいつも世話をしてくれる人がいた。
それが今の義理の姉、カルデアである。
幼いバルサは周りの人達のかっこよく盗む姿に惚れ、将来自分も立派な盗賊になることを夢見ていた。
何不自由なく暮らしていたその盗賊団。
しかしそんな一族にある日悲劇が襲った。

近くに最近徐々に力をつけ始め、調子に乗り始めていたファミリーがあった。
名前は「ボルトリックファミリー」
電気タイプを主としており、攻撃力の高さを武器に勢いにのっていた。
そんなファミリーがアイスロッドファミリーに突然に乗り込んできたのだ。
そうして二つのファミリーは抗争を始め、大きな戦いへと転じた。

争いの中、バルサは皆とはぐれてしまいとりあえず逃げ道を探して彷徨っていた。
自分の基地であるはずなのに相手ファミリーに壊されているせいで、どこにいるのかわからなくなっていたのだ。
そんな時動く影を見つけたバルサはとっさに隠れ、相手の様子を伺った。
どうやら敵らしいが自分より少し幼いくらいの子供だった。
バルサは恐る恐る近づき、その子供の前に立った。
その子供は体をぎゅっと縮ませ、小刻みに震えていた。
バルサは「大丈夫か?」と声をかけて、肩に手を置いた。
その時素早い動きで、子供は手に持っていた小さいナイフをバルサに振り上げた。
ナイフはバルサの右目をかすめ、地面に落ちた。
護身用に持っていたものらしく、ナイフ自体は小さくてあまり鋭くはなかった。
幸い目には当たらなかったものの、まぶたを少し切ってしまったらしい。
血がすーっと涙のように流れた。
それをみた子供は思わず顔を手で覆い、更に震えて泣いていた。
バルサは片手で目を覆い、もう片方の手でその子の腕を掴み走り出した。

どれくらい走ったか分からないほど二人で走った。
どこで基地を出たのかもわからない、今何処にいるのかもわからない。
とりあえず大きな木の下に来たところで二人は止まった。
バルサが引いてきたその子はまだ震えて泣いていた。
バルサは自分の服の袖をちぎって、血を拭いながらその子の方に向き直った。
初めは男かと思っていたが、よく見ると女だということに気がついた。
「お前、名前は?」
そうバルサが聴くと、その子供は泣きじゃくりながら
「た・・・たつき。」
と答えた。
そして竜輝はフッと倒れてしまった。
バルサは慌てて竜輝を抱えて木の近くにあった小さな洞穴に入り、座った。
竜輝に熱はないようだが、どうやら疲れているらしい。
すると突然雨がザーザー降ってきた。
まるで竜輝の涙のあとを消すように、バルサの血を流すように降ってきた。
バルサも疲れが出たのか急に眠くなり、二人はしばらく眠りについていた。

先に目が覚めたのは竜輝の方だった。
一瞬何が起きたのかわからなかったが、自分の手が繋がれているバルサの顔を見た瞬間全てを思い出した。ゆっくりと体を起こし、外に出てみるともう雨は上がっていた。
竜輝はそのまま洞窟を出て、ふらふらと歩いて行ってしまった。
その後、バルサが目を覚ますと竜輝がいない事に気づき、慌てて外に飛び出した。
雨で下がぬかるんでいるせいで、竜輝の足跡がくっきり残っている。
バルサは足跡を頼りに竜輝を追いかけた。

しばらく足跡を追いかけてみると、見慣れた風景の場所に辿り着いた。
そこはバルサのファミリーの基地の近くだった。
そして基地の前に一人立ちすくんでいる人がいた。
竜輝だ。
基地は派手に壊され、人が倒れ、何もかもがめちゃくちゃだった。
バルサはその争いの結末に怖さを感じながらも、そっと竜輝に近寄り手を取った。
びくっとしながらもその手を握り返した竜輝。
「俺らはもうこんなところにいちゃいけない。
一緒に行こう、俺がお前を守ってやる。」

それから二人は一緒に旅をはじめ、今に至る。
スポンサーサイト
| 小説・詩 | COM(0) | TB(0) |















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。