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2008-01-11 (Fri)
<登場人物>
・色アゲハント♀楪
・トゲキッス♂蓮都

7年前、楪と蓮都の別れのいきさつの小説です。

=追記からどうぞ
ある日、お屋敷の中ではいつも以上にみんなが忙しく働いていた。
今日はここのお屋敷のお嬢様、楪様の10歳の誕生日。
お祝いの為に皆が食事やらプレゼントやら飾り付けやらを用意している。
お嬢様の誕生日は毎年盛大に祝っているが、今年は10歳という特別な誕生日の日でもある。

パーティーはいつも夜に開かれる。
世界の偉い人やお金持ちの大富豪などがわんさか集まっている。
といってもパーティー自体は堅苦しいものではなく、皆が各々楽しんでいる。
当の楪も勝手に楽しみつつ、小さい頃から一緒にいる大好きな執事の蓮都と共にバルコニーで夜空を眺めていた。
空は綺麗に晴れていて、星が数え切れないほど瞬いていた。
毎年のように蓮都は星について楪に話をする。
今年も楪に星の話をしていた。
その時、楪は急に
「蓮都、私あの綺麗なお星様が欲しい!取ってきて!!」と蓮都に言い出した。
「楪様、取るのは無理ですがここでだって沢山の綺麗な星がご覧になれますよ。」
「私見たい!もっと近くで見たいの!」
「でも夜遅くて危ないですし、怒られますよ」
「大丈夫だよ。私気になって寝られない!」
そういってしばらく楪はだだをこねていた。
観念した蓮都は
「では少しだけ、内緒でですよ」
といってこっそり二人で抜け出し、近くの丘まで星を眺めに散歩しに行った。

近くの丘からは屋敷でみるよりも沢山の星が綺麗に瞬いていた。
楪はキャアキャアいいながら走り回っている。
蓮都は近くのベンチに座りながら星を見ていた。
するとキラッと星が流れた。
「楪様、流れ星ですよ。何か願い事を・・・」
そういって楪の方を振り返ると倒れている楪が目に入った。
「楪様、しっかりしてください。楪様、楪様・・・・」

その後楪がいない事に気づいた屋敷の者に発見され、屋敷に運ばれた。
楪は生まれつき体が弱く、発作を起こしてしまっていてしばらく眠りについていた。
勝手に楪を連れ出したとして蓮都は楪の執事を解雇され、即屋敷を追い出された。
楪が目覚めた時には蓮都はもう屋敷にはいなかった。
ただ、ベッドの近くのテーブルに一つプレゼントが置いてあり、中には楪の髪の毛と同じ色のリボンのブローチが入っていた。

十分に休んだ楪はすぐに元気になった。
蓮都が傍にいないのを心配し周りの者に聞いたところ、蓮都が解雇された事を教えられる。
楪は自分の部屋を飛び出して両親に蓮都の解雇の訳を聞いた。
「蓮都は悪くないよ。私が星を見たいって無理に連れ出したんだよ」
いくらそういっても子供の楪の意見など誰も聞いてくれない。
楪は自分の部屋に戻され、まだ安静にするように言われ、無理をしないように監視された。
ベッドで楪は延々と泣き続けた。
物心ついた頃からずっと一緒にいて、自分をわかっていてくれて、信頼できる蓮都。
優しくて、かっこよくて、私の憧れで、王子様みたいな執事。
その蓮都を失った楪の心の中にはぽっかりと穴が空いてしまった。

次の日、楪の起床と共にお手伝いさんが部屋に入ってくる。
「楪様、おはようございます。早速お父様とお母様がお呼びですよ。」
今までの楪なら
「おはようございます!蓮都行こー!」と行って部屋をでる。
しかし楪の返答は違った。
「何?朝から何でお父様とお母様に会わなければいけないの?
わたくしは別に会いたくなんてないし貴方を部屋に入れる許可も出した覚えはないわ。出て行って頂戴」
そういって楪は部屋の奥に行ってしまった。
今までと全然雰囲気の違う楪に唖然としたお手伝いさんは、一瞬気絶しそうになったが慌てて楪の両親のところに駆け込んだ。
楪は自分の話を全然聞かない大人達にツンツンし始めたのだった。(いわゆる反抗)
こうして明るく優しかった楪様は今のような性格になったのであった。
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