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2008-01-11 (Fri)
*雨のち虹

<登場人物>
・チェリム♂黄昏莉鈴
・色ロズレイド♀春日薔薇
・色ワタッコ♀綿雪茉李
・ワタッコ♀綿雪琴妃
・フワライド♀フラン

=追記からどうぞ
「あっ!」
いきなり莉鈴が叫んだ。
莉鈴が見ていたのは戸棚の中。
「ボクの・・・楽しみにしてた・・・おやつがないんだゾー」
莉鈴は半泣きをしながら近くの戸棚の中をあさる様に探した。
「おい、何やってんだ?」
後ろから薔薇の声。
「薔薇ーボクのおやつが・・・」
振り返って泣きつこうとしていた莉鈴が話すのを止めた。
薔薇の口元にお団子のカスがついていたからだ。
「薔薇、ボクのおやつを勝手に食べちゃうなんて酷いんだゾー
もう薔薇なんて大嫌いだゾー
どっかいっちゃえー」
そういって莉鈴は自分の部屋まで走っていって閉じこもってしまった。

莉鈴がしばらく自分の部屋で泣いているとドアをノックする音が聞こえた。
「莉鈴様、茉李です。私莉鈴様に謝らなくてはいけなくて・・・
先ほど莉鈴様のおやつを間違えてお客様に出してしまったんです。
本当に申し訳ありません。」
莉鈴はドアを勢いよくあけて茉李に聞いた。
「ボクのおやつ、薔薇が食べたんじゃないんだゾー?」
「えぇ、違います。悪いのは私なんです。本当に申し訳ありません」
それを聞くと屋敷の中を走って薔薇を探した。
「薔薇ー薔薇ー」
でもどこを探しても薔薇は見つからない。
その時稽古を終えた琴妃が帰ってきた。
「琴妃、薔薇みなかったかゾー?」
「薔薇・・・そういえば、さっき外に出かけるの見かけたね。
深刻そうな顔してたあるよ」
「わかった、ありが・・・」
莉鈴は全部言いきらずに屋敷を飛び出し、走って走って薔薇を探した。

心あたりのある場所に行っても薔薇はみつからなかった。
辺りが薄暗くなってきて、莉鈴はいつも日向ぼっこをするお気に入りの場所に来ていた。
「薔薇は・・・ボクが大嫌いだって・・・どっかいっちゃえだなんて言ったから・・・
もう戻ってこないんだゾー」
莉鈴はうずくまって「薔薇ー」とつぶやきながら涙を流した。
日が落ちだんだん寒くなって、雨が降り出してきた。
その時後ろから莉鈴を呼ぶ声が聞こえた。
莉鈴が立ち上がり振り替えるとそこには薔薇が立っていた。
「・・・薔薇・・・薔薇ー!」
莉鈴がすぐにかけより、薔薇に抱きついた。
「薔薇・・疑ってごめんだゾー
薔薇は悪くないのに、ボクが悪かったんだゾー
薔薇の事は凄く大好きだから、どこにも行かないでほしいんだゾー」
泣きじゃくりながらで何を言っているか薔薇には全部聞き取れなかったが、莉鈴の頭を優しく撫でた。
「俺は別に気にしてない。莉鈴のおやつがないと聞いたから町でお団子を買ってきただけだ。」
「・・・本当?怒ってないゾー?」
「あぁ、だから一緒に帰ろう。茉李も琴妃もきっと心配している」
「うん!ボクやっぱり薔薇が大好きだゾー」
いつの間にか雨は止み、空には綺麗で大きな虹がかかっていた。
二人は手を繋いでゆっくり屋敷に歩いて帰った。


+その後+
「薔薇様、わざわざ町まで行ってくださって本当にありがとうございます」
「いや、別に構わない。」
「薔薇、いっぱい買ってきたね。ワタシお団子大好きね」
「でも何であの時薔薇の口に食べたあとがあったんだゾー?」
「あぁ、それは琴妃からお団子をもらったんだ」
「うん、稽古してたらフランさんがお団子をくれて、ワタシ忙しかったから薔薇さんにあげちゃったね」
「えっ、フラン様からいただいたんですか・・・・?お団子をお出ししたお客様はフランさんでしたよ・・・」
「結局薔薇が食べちゃったんだゾー酷いゾー」
そういいながら薔薇の事を軽く叩く莉鈴。
その様子がおかしくてそこにいたみんなの笑いが屋敷中に響き渡った。
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