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2008-01-11 (Fri)
*勇敢なる出会い

<登場人物>
・チェリム♂黄昏莉鈴
・色ロズレイド♀薔春日薇
・色ワタッコ♀綿雪茉李


=追記からどうぞ
ーこれは、5年前のお話ー

ふぁ~あ
暖かい日差しが降り注ぐ森の原っぱで、小さな男の子が思い切りあくびをした。
「今日もいい天気だゾー」
そして近くにあった切り株に座り、足をぶらぶらさせた。
「本当に、素晴らしい天気ですね」
そう言いながら隣に立っている少女が微笑んだ。

小さな男の子、黄昏莉鈴はある屋敷のお坊ちゃまである。
その屋敷では進化したら、もしくは10歳になるまでに旅に出なくてはいけないしきたりがあった。
莉鈴は7歳で進化したため、しきたり通りに旅立つことになったのだ。
隣の少女の名は綿雪茉李。
幼い頃から貧乏で、路頭に迷っているところに莉鈴と出会った。
莉鈴は一目で気に入った茉李を屋敷に招き、そして自分専属のメイドという名のお手伝いさんとして慕っていた。
今回の旅に茉李がついているのは幼い莉鈴を心配したからだった。

「莉鈴様、私は近くの川から水をくんでくるので少し待っていてください。
その間この林檎でも召し上がっていてくださいね」
「うん、いってらっしゃいだゾー」
そう莉鈴の元気な声を聞いて茉莉は近くの川まで小走りで向かった。
「やっぱり眠いゾー」
そういって莉鈴は原っぱに寝転んだ。
林檎を切り株の上に置いたまま・・・

莉鈴は目を閉じた。
爽やかに吹く風が心地よく、降り注ぐ日差しがとても暖かい。
日光浴の大好きな莉鈴にとってとても幸せな時間が流れた。
うとうとしてきた莉鈴だったが、いきなり草が揺れだして頭を起こした。
草むらの方を見るとさらに激しく揺れだした。
するといきなりザングースが飛び出してきた。
初めて見るポケモン、初めてみる鋭い目、牙、爪。
莉鈴は瞬間、恐怖を感じ腰が抜けてしまった。
ザングースは林檎を見て笑みを浮かべながらも、近くにいる莉鈴に目を光らせた。
「俺様は今とても腹が減って気がたっている。容赦しねぇぞ」
ザングースは鋭い爪を光らせ莉鈴に襲い掛かってきた
莉鈴はすぐさま身を縮め、目をぎゅっとつぶった。
するといきなり、
「ぐぎゃぁ」
というザングースは悲鳴が聞こえ、ザングースは後ろに下がった。
「お前、何者だ?」
莉鈴が恐る恐る目を開けると、凛々しい男顔の人が武器を構えて立っていた。
「お前に名乗る名などない、弱い者をいじめるのは許さない」
「生意気な、俺様に楯つくなんていい度胸じゃねぇか」
「うるさい。黙ってろ」
素早い動きでザングースに向かっていくその勇敢な人に莉鈴は目を輝かせた。
「・・・カッコイイ」
その人は驚く速さでザングースを退けた。
「おい、大丈夫か?」
その美少年はまだ腰の抜けている莉鈴に手を差し伸べた。
「だ、大丈夫だゾー。ありがとう。名前・・・何だゾー?」
「薔薇」
「しょーび?難しい名前だゾー」
「別に・・・関係ないだろ、俺はもう行く。
今度からは気をつけるんだな。」
そういって立ち去ろうとした薔薇の真正面から茉李が走って戻ってきた。
「莉鈴様ーどうかなさったのですか?」
「ザングースに襲われたところを薔薇が助けてくれたんだゾー」
「そうだったのですか。薔薇様、莉鈴様を助けてくださってありがとうございます。
何か御礼をさせてください。」
「俺に構うな、別にたいしたことじゃない」
「行っちゃいやだゾー。ボクは薔薇が気に入ったんだゾー!
だから一緒にいるゾー!!」
「誰がお前なんかと・・・勝手な事いうな・・・」
きゅるるー
突然薔薇のお腹がなり、薔薇は舌打ちをして目線を逸らした。
「薔薇様、よければご一緒にお昼ご飯でもお食べになりませんか?」
「そうだゾー!一緒に食べるんだゾー」
そう言って莉鈴は強引に薔薇の腕を引っ張って切り株に座らせた。
「はい、どうぞだゾー」
莉鈴は薔薇にお団子をいくつか差し出し、自分の分のお団子を頬張り始めた。
「莉鈴様ったら、慌てて食べなくても大丈夫ですよ。
薔薇様も遠慮せずに召し上がってくださいね。」
薔薇は二人の好意に戸惑いながらもぱくりとお団子を口にした。
「・・・美味しい」
薔薇は今までに何度も人を助けたことがあったが、こうも真っ直ぐに感謝されたことはなかった。
変な気持ちを抱きながらも、こういう人達もいるんだなぁと感じ草むらに寝転がった。

その後、莉鈴に気に入られた薔薇は莉鈴を守る用心棒という仕事につくことになった。
薔薇は莉鈴に近づく男を倒し、守り、見守ることに生きがいを感じている。
この出会いによって生き方、考え方が変わった薔薇・・・
見つけたこの幸せな生き方はこれからもずっと続くだろう・・・
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